東方美人
五色の色が混ざっているといわれる茶葉です。

白毫烏龍はたくさんの名前とその名の数だけ物語があります。東方美人、香檳烏龍、椪風茶、膨風茶、福壽茶、五色茶‥‥。

白毫烏龍といえば、まさに伝説のお茶です。現代社会の人が興味を持つ話としては史上最高値つけたお茶であるということでしょうか。15 kg入箱白毫烏龍3箱で家が建ったのですから。そんなに高いお茶をいったい誰が飲めるというのでしょうか?答えは大英帝国の女王陛下です。女王陛下はクリスタルグラスの中で一心一葉の若芽が熱湯に踊る姿を愛で、『東方美人』と名づけました。白毫烏龍には富と貴にまつわる物語が似合います。 茶園経営は冬場の茶樹休眠期をのぞけば休日はまったくありません。春茶摘みは穀雨(4月20日)以前から始まりじょじょにピークを迎えます。春茶繁忙期が終わっても第二の新しい茶葉が伸び始めています。茶樹は少しでも目をはなすとつる草が生えてきたり、虫食いや病気にみまわれ、そうなればすべてが終わりです。 この損失を惜しんだある茶農家が後に東方美人と賞賛されるお茶を生み出しました。黄ばんでしまった新芽を通常の工程を行って荒茶に仕上たものを洋行に持ち込んだのがすべての始まりでした。それを飲んだ洋行の外国商人は大変驚きました。さわやかな味わい、花蜜のような香、鮮やかなみかんのような水色、最高級の紅茶と比べてもなんの遜色もありません。彼らはその茶農家からあるだけのお茶をすべて買い取りました。喜んで帰った茶農家は虫が食い残した茶葉が普通のお茶の二倍の値で売れたことを近所に吹聴してまわります。近所の人たちはまったく彼の言葉を信用せず、彼のことを“椪風(寝ぼけた人)”と言って笑いました。その結果このお茶には椪風茶という名前がつけられました。もし隣人がもっと口の悪い人で彼のことを“鶏規(大ぼら吹き)”と笑っていたら、字ずら的にあまりイメージの良い名前にはならなかったと言えるかもしれません。要するに白毫烏龍はたくさんの名前を持っています。東方美人、香檳烏龍、椪風茶、福壽茶、五色(赤、黄、白、褐色、緑)の彩りを持つ五色茶。興味深いことに1980年代以前、学術機関は東方美人を烏龍と称していました。現在よく知れている文山包種茶、凍頂烏龍茶、木柵鉄観音は学術的に包種茶と称されています。台湾茶の貿易黄金時代、Formosa Tea(福爾摩沙茶)、Oolong Tea(烏龍茶)といえば白毫烏龍のことでした。「烏龍」の二字は白毫烏龍だけのものだったのです。

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イギリスの女王陛下はクリスタルの器に白毫烏龍を入れてその葉が美しく舞うようすを楽しみました。
最高級の紅茶に負けない水色です。
東方美人は幼葉を多くふくんでいます。