三国時代、その年の夏は久しく雨が降らず日照りが続き疫病が流行りました。劉備の命により曹軍を討つために行軍していた張飛軍も多くの兵が下痢吐気に苦しみ進退窮まっていました。そんなところへ張飛の苦境を聞きつけた地元の老人が黄白色の擂茶を担いで見舞い、それを飲んだ兵士たちはほどなく健康をとりもどしました。このことから擂茶は有名になったとの話が伝わっています。三国時代の擂茶は薬のようなものだったのでしょう。
唐朝時代の擂茶は細かくした茶葉に葱、橘皮、生姜などをいっしょに煮込んで食されていました。
明朝時代には落花生、松の実、胡麻などの材料が加えられるようになりました。
伝統的な擂茶は茶葉、生姜、生米が基本材料です。これらをすりつぶし、水を加えて煮ます。他に落花生、胡麻、南瓜の種、松の実、砂糖もいれました。
現在の擂茶(上の写真)は茶葉、生胡麻、陳皮、甘草、落花生が基本材料です。その他、飲む人の体調に合わせて材料を加えます。よく使われるものに羅漢果、菊花、桂圓(龍眼を干したもの)、枸杞などがあります。擂鉢と擂粉木さえあれば、作り方は簡単です。材料を硬いものから順番に擂鉢の中に入れてすりつぶしてゆきます。途中で少々お湯を入れ、ペースト状になるまですったら、最後にゆっくりとまわし溶かしながら熱湯を注ぎいれたら出来上がりです。
擂茶
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材料は時代や地方によって異なります。共通している点は材料をすべて擂鉢の中にいれて擂るということです。
いろいろ材料が必要なので、デモンストレーションは大変です。